77年産オーストラリア・パンク・バンドの代表、THE VICTIMS。活動期間およそ2年という短い期間に叩き出した2枚のシングルは伝説化し、世界のパンクファンの間では現在でも大変人気が高い。脳を掻き乱すギターに叫ぶように答えるヴォーカル、激しいスピードに乗って心を揺さぶり続けるハイテンションの曲はパンクそのもの!世界初披露の音源収録!!
オーストラリアの砂漠と海に囲まれた町、パースにて1977年初頭、デイヴ・フォークナー(V/G)、デイヴィット・カードウェル(B)、ジェイムス・ベイカー(D)によって結成。ポピュラーな音楽を演奏していなかった彼等、そしてパンクロックの評判も悪かったので自分達で演奏の場所を探し出さなければならなかった。全然流行っていなかったスペイン・レストランを開放してもらい、バンドのホームとして活動。バンドのファン達も自分のバンドをやり始め、すぐに活発なシーンが出来上がり、お金は入って来なかったけど心底楽しんだ。元々この街で音楽をやっていた奴らは他人の曲をカバーするしかなかったのに、THE VICTIMSは自分達のスタイルで自分達が作った曲を演奏する人達が集まって来て音楽シーンを作り上げた。これはパースでは初めての事。バンドの熱心なファンの1人の子の協力により数曲録音する資金を得て、シングル、"TELEVISION ADDICT"をプレスする事になる。1000枚作られた紙スリーブは子供用のゴムスタンプを使って1枚1枚押印し製作。オーストラリア中のインディーを扱うレコードショップでシングルを売切った後、再度レコーディング出来る資金が入るが、バンドはこの時(1978年初頭)既に解散を決めていた。ただ、1STシングルのレコーディングに協力してくれた熱心なファンの熱望、協力のより2NDシングル、THE VICTIMS EPがリリースされた。500枚限定で作られたシングルの大半スリーブは1枚1枚色を塗ったものだけだったが、中には手製で手の込んだコラージュで装丁されていた物もあった。
本作は2枚のシングル曲に、当時の未発表スタジオ録音の1曲、そして1STシングルのレコーディングより前、友人宅で録音された8曲のデモテープ音源(世界初リリース)が追加された17曲(CD/LP共に)収録!
歌詞(一部の曲のみ)、解説付 対訳:ZUNG
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