1977-S093 the fits/bored of education 7"


setlist

A- Just Lust
B1- Bored Of Education
B2- Sailing To Hell


comment

ザ・フィッツは70年代後半トロントにおけるパンクシーン特有のアウトサイダー集団であった。初期のバンドメンバーはみな1976年の夏頃からニューヨーカーシアターを中心に出現しはじめるラモーンズシーンに立ち会い、次の夏にはクラッシュ”アンド”バーン・クラブにも顔を出すようになっていた。しかし、遠く離れたエトビコのオルダーウッド大学に通う彼らの状況は厳しかった。フィッツは3年間しか活動しておらず(1977年?1980年)アーバンユースのようなものが欠けていたこのトロントの下町には時代遅れの田舎臭いガキ共が多く、ライブそのものがきわめて稀であった。ドラマーのクロード・ケントはバンドのウェブサイトにこう綴った。『僕たちは見落とされていただけかもしれない、もしくはそれに必要な野心というものがそもそもなかったのかもしれない。僕らはその活動期においていくらかの敵を作った。とりわけ、僕らはヴァイルトーンズと一緒に演奏をすることが数回程過去にあったのだが、その会場にはいつも東端のブレイクストリートボーイズらの派閥がいた。彼らはみなフィッツを良く思っていなかったことから、僕らのライブに度々来てはぶち壊しにしていた』しかし最後に笑うのはフィッツだった。バンドは(ヴォーカルはポール・ボンク、ベースはテリー・ウェバー、ギタリストはアート・デイヴィスにケント)コッティンガムサウンドで幾つかの曲を録音すると、このオブスキュアインディーな7インチ「ボード・オブ・エデュケーション」はカナダで生まれた最も優れたパンクソングとして知られる事になり、バンドはそんな状況に戸惑う程であった。そのうえ当初バンドは作品に難色を示していた。裏面が主張し過ぎていたことから、その代わりに華やかでラジオ向きな「ジャスト・ラスト」を表面に置くなどしていた。アンセムとなるマシンガンのようなドラム、鎌でぶった切るようなギター、焼け付く様なコーラス「アイム・ボード・オブ・エデュケーション… アイ・ジャスト・ワント・トゥ・ビー・フリー!(こんな教育うんざりなんだよ!…。俺はただただ自由になりたいんだ!)」煙のように大きくうねるグルーヴ…。針を落とせばトレイル・オフ・ワックス(ヴァイナルのラベル周りの無音部分)まで一直線だ!


price 予価 1500 yen(with out tax) 1575 yen(tax in)

release date 2013年4月下旬、5月初旬発売予定!限定300-500枚予定


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